ChatGPTを使った小説の創作方法について解説します。
今回、私が小説の大枠と、登場人物の性格や時代背景をChat GPTに伝えることから始めます。
ChatGTPとの会話では、DeepL（翻訳ツール）を使用しています。
聞きたいことを一度英語に翻訳して尋ねて、GPTから返ってきた英文を日本語に戻しています。
ChatGPT創作の小説
私は、Chat GPTに以下のような文章を入力しています。
あなたは、Louisa May Alcottのような少女小説作家です。
19世紀、ロンドンに暮らす個性あふれる3人姉妹。
長女は18歳、頭が良く、美人であり、しっかり者。
次女は16歳、少し変わり者だが、負けん気が強く、口達者。
三女は14歳、大人しくて、優しい気性の持ち主。
この三姉妹の親しみのある多様なエピソードを描きつつも、当時の社会問題を考えさせられる小説を書いてください。
この入力に対して、Chat GTPは５章からなる小説を出力してくれました。
少し長くなりますが、以下にご紹介いたします。
タイトル ：The Whispers of London
ガス灯が霧の朝を照らし、馬車が石畳の通りをガタゴトと走る賑やかなロンドンの中心部に、ウィンズロー家の三姉妹が住んでいた。
彼女たちはそれぞれ独特の気質を持ち、家族と19世紀という試練によって結ばれた若い女性たちである。
第1章 ロンドンの朝
長女のエリザベスは、知的で魅惑的な美女であり、温かみのあるヘーゼル色の瞳と流れ落ちる栗色の髪は、しばしば多くの人の目を引いていた。18歳の彼女は、年齢以上の知恵を持ち、精神を衰えさせようとする世の中で、自分の道を切り開く決意を持っていた。
真ん中の姉のシャーロットは、負けず嫌いで率直な16歳で、奇抜なことが好きだった。燃えるような赤い髪とそばかすは、彼女の精神と同じように自由奔放で、姉妹や友人たちとしばしば活発な議論を交わし、当時の常識に挑んだ。
3人のうち最年少のエミリーは、穏やかな性格の持ち主であった。14歳の彼女は、繊細な顔立ちとウェーブのかかった柔らかな金髪で、幽玄な雰囲気を醸し出していた。詩と音楽を愛する彼女は、世界の美しさに安らぎを感じ、それを周囲の人々と分かち合おうとした。
ウィンズロー姉妹は、ロンドン社交界の複雑なタペストリーを共に歩み、その個性的な性格から、順応を求める世の中でしばしば浮いた存在となった。
第2章 社会の厳しさ
ウィンズロー家はハイドパーク近くの質素なタウンハウスに住んでおり、姉妹は朝から腕を組んで歩き、最新の小説について語り合い、将来の夢について語り合った。
彼女たちの両親であるウィンズロー夫妻は、妻や母としての役割に満足することが求められていた時代には珍しく、娘たちの教育と自立の重要性を信じていた。
ある日、姉妹が一緒に歩いていると、女性の選挙権を求めて平和的なデモを行っている参政権運動家のグループに出くわした。
姉妹は、彼女たちが当時の社会に蔓延していた不正や不平等を熱心に訴えるのを興味深く聞いていた。
リーダーであるエリザベスは、インスピレーションが湧き、この大義は無視できないものだと確信した。そして、自分たちの力が結集すれば、変化をもたらすことができると考え、姉妹に参政権運動を支援するよう呼びかけた。
競争心の強いシャーロットは、この挑戦を快く引き受けた。彼女は、参政権運動を力強く捉え、女性を服従させる社会的規範を打ち砕くことができると信じていた。
最初は躊躇していたエミリーも、参政権運動のメッセージの美しさに心を動かされるようになる。そして、自分の姉妹や他の女性たちが、家父長制社会の期待に縛られることなく、自由に自己表現できる世の中になることを切望していた。
こうして、ウィンズロー姉妹は、共通の目的意識を持って参政権運動に参加し、それぞれが独自の力を発揮するようになった。
第3章 不公正な世界での姉妹の絆
姉妹は、参政権運動に関わるうちに、教育機会の欠如、法的権利の欠如、家庭内暴力の蔓延など、19世紀の女性が直面した多くの課題を知った。これらの事実は、彼女たちを怒らせ、また刺激し、より良い世界のために闘うという気持ちにさせた。
エリザベスは、その鋭い知性と組織力で、運動の中でリーダーシップを発揮し、デモの計画や変革のための戦略立案に貢献した。
彼女は他の若い女性たちの指導者となり、自分たちもまた、自分たちを抑えようとする世界の進歩の力になりうることを示した。
シャーロットは、その競争心から参政権運動の啓蒙に力を注いだ。シャーロットは、その負けん気の強さを生かして、参政権運動の啓蒙に努め、熱弁をふるった。
その率直な性格は、社会的な権力者にも臆することなく、相手と議論する際の武器になった。
エミリーは物腰が柔らかかったが、書くことで自分の声を見つけた。エミリーも、物腰は柔らかかったが、文章を書くことで、自分の意見を主張するようになった。
また、その穏やかな性格から、他人の苦しみに共感し、仲間の活動家たちに慰めと支えを与えた。
第4章 変化の風
ウィンズロー姉妹は、女性の権利のために闘い続けるうちに、仲間の参政権運動家たちだけでなく、互いの距離も縮まっていくのを感じた。
世間の嘲笑や家族からの蔑み、時には逮捕されることもあったが、姉妹の絆を深め、一致団結して試練に立ち向かった。
日を追うごとに、彼女たちのメッセージは多くの人の心に響くようになった。新聞は彼らのデモを取り上げ、演説は共感した読者の間で回覧されるようになった。彼らのたゆまぬ努力が、ようやく実を結びつつあったのだ。
活動の中で、姉妹は思いがけない恋にも出会う。
エリザベスは、心優しく進歩的なヘンリーという医師と出会い、社会改革への情熱を共有した。
シャーロットは、社会規範を軽んじていたにもかかわらず、カリスマ的で冒険的なジャーナリストであるエドワードに惹かれ、彼女の独立心を尊重し賞賛した。
エミリーは、内気だが才能ある芸術家であり、自分の言葉や周囲の世界の美しさを理解するジョージに、同志を見いだした。
第5章 ロンドンの新しい夜明け
年月が経つにつれ、ウィンズロー姉妹とその仲間の参政権論者たちは、変化を求める闘いを続けた。
そして、少しずつ、しかし確実に、彼女たちの声は届き、その努力は実を結び始めた。
ついに女性に選挙権が与えられ、それに伴い、無数の人々の生活を向上させる改革の波が押し寄せてきた。
姉妹たちは、平等を求める戦いに勝利したが、自分たちの仕事はまだ終わっていないことを自覚していた。
姉妹は、女性や社会から疎外された人々の権利を擁護し、自分たちの才能と影響力を使って社会に永続的な影響を与え続けた。
エリザベスは、医師として尊敬されるようになり、女性のための医療を改善することに専念し、困っている人々に質の高い医療を提供するために精力的に働いた。
シャーロットは、ジャーナリストとしての才能を発揮し、腐敗を暴き、抑圧された人々の権利を擁護するために戦い、その言葉は相変わらず力強い。
エミリーは、その詩が広く知られるようになり、社会問題への関心を高め、あらゆる立場の人々の理解を促進するために自分のプラットフォームを利用した。
ウィンズロー姉妹は、愛と決意、そして大義への揺るぎない献身によって、時代の制約をものともせず、ロンドンと世界全体に忘れがたい足跡を残していった。
逆境の中で鍛え上げられ、ビジョンを共有することで強化された彼女たちの絆は、現状を打破し、より明るい未来のために戦い続けるために、途切れることなく続いていく。
そして、ウィンズロー姉妹の物語は、ロンドンに響き渡ったのである。（終）
どうでしょうか？ 小説そのものというより、小説の大枠を書いてくれている感じです。
まだ18歳だったエリザベスが、第３章では既にデモのリーダー的な存在になっているという時間経過の早さや、同じく第３章の”19世紀の女性が直面した多くの課題を知った”という言い回しも、少しおかしい気がします。
GPTへの尋ね方もよくなかったかもしれません。
しかし、たったあれだけの入力で、登場人物の名前や性格だけではなく、当時の女性の参政権の問題や、登場人物たちが何を決意して、何を実行したかをよく書いてくれています。
少し追加でGPTに質問してみました。
エリザベスとヘンリーが出会った時のエピソードを詳しく教えてください。
すると、第６章が書かれてしまいました（汗）。
第6章 運命的な出会い
ある雨の日のロンドンの午後、エリザベスは街の喧騒の中にある魅力的な小さな書店に身を寄せていた。窓を叩く雨音が心地よく、薄暗い店内には、使い込まれた革や古びた紙の香りが漂っていた。
エリザベスはいつも本の中に癒しを感じていたが、この店は悪天候をしのぐのに最適な場所だった。
彼女は、棚に並んだ無数の文学作品の背表紙を指でなぞりながら、数メートル離れた場所に立っている男性に気づいた。
彼の視線は医学書に集中し、眉をひそめている。エリザベスは、彼の真剣な眼差しと、その唇に浮かぶ微笑みに惹かれた。
思い切って彼に近づき、彼が手にしている本について話を聞いてみた。
その人はヘンリー・タウンゼント博士と名乗り、彼女の知識の豊富さに驚いているようだった。
二人の会話は、医学の話から、社会改革や参政権運動への共通の関心へと急速に広がっていった。
外の雨がやむと、2人は本屋に長居して、よりよい世界への願望や夢について語り合った。
エリザベスは、ヘンリーの優しさ、他人の福祉に対する純粋な関心、女性の権利に対する進歩的な考え方に魅了された。
同様に、ヘンリーもエリザベスの知性、人格の強さ、そして参政権への揺るぎないコミットメントに魅了された。
数分、数時間と会話を重ねるうちに、2人は特別な存在に出会ったと感じるようになった。この運命的な出会いが、エリザベスとヘンリーの深いつながりの始まりとなった。
このつながりは、共通の情熱と、互いの知性と理想への尊敬によって築かれることになる。
二人が書店を出ると、雨は黄金色の夕日に変わり、ロンドンの街は暖かく、幽玄な輝きに包まれていた。エリザベスとヘンリーは、この出会いが二人の美しい旅の始まりになることを静かに約束し、余韻の残る視線を交わした。
それから数日、二人はお互いのことをよく知るようになり、医療や活動、好きな小説や大切な思い出など、さまざまな話をするようになった。
二人の絆は日を追うごとに強くなり、二人の愛は、人生の試練と勝利の中で二人を支え、鼓舞するパートナーシップへと開花していった。（終）
むしろ、こちらのエピソードの方がいい感じかな、と思ってしまいました。
このように、エピソードを追加していくことで、あとは人間がうまく整理して組み立てていけば、本当に小説が書けてしまいそうです。
GPTは、時代背景やこれまでの物語、登場人物も覚えているので、スターウォーズのようにスピンオフ的なエピソードを、どんどん盛り込むことで、面白い小説が書けると思います。
GPTに時代背景を伝えることで、小説を読むように歴史の勉強も出来るかもしれませんね。
今後もChatGPTを使って、色々出来る事をご紹介できればと思います。
