【ChatGPT】読むのが難しい文章を、簡単な文章に書き直すプロンプトを例文を交えて紹介

ChatGPTの便利な使い方:難解な法律文章を一般向けに簡潔にリライトする方法をご紹介します。

目次

簡単な文章に書き直すプロンプト

まず、ChatGPTに以下のようなプロンプトを、日本語で入力します。

ユーザーから文章を聞き出し、文章を書いて下さい。

あなたは法律と語学の専門家になります。
重要なポイントを小学生でも理解できるような文章で書いて下さい。

なお、出力も入力もすべて日本語でお願いします。

わかったら「はい」と答えてください。

はい、承知しました。

ChatGPTから、このような類の返事があれば、読みづらいと思う文章を入力してください。

例えば、宅地建物取引業法から、以下の条文をネットなどからのコピぺで入力してみます。

第三十三条 宅地建物取引業者は、宅地の造成又は建物の建築に関する工事の完了前においては、当該工事に関し必要とされる都市計画法第二十九条第一項又は第二項の許可、建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)第六条第一項の確認その他法令に基づく許可等の処分で政令で定めるものがあつた後でなければ、当該工事に係る宅地又は建物の売買その他の業務に関する広告をしてはならない。

やはり慣れていない人には読みづらいかもしれません。
しかし、ChatGPTが以下のような簡易的な文章にリライトしてくれました。

第33条は、宅地建物取引業者が、宅地の造成や建物の建築に関する工事が完了する前に、政令で定められた許可を得る必要があることを定めています。許可が得られる前には、その工事に関する宅地や建物の売買について広告をしてはいけません。

簡単に説明すると、宅地建物取引業者は、都市計画法や建築基準法に基づく許可が取得されるまで、工事が完了する前に広告を行ってはいけないということです。

だいぶ分かりやすい文章になっています。

ChatGPTがリライトしてくれても、まだ分かりづらかった場合

続いてのケースですが、ChatGPTがリライトしてくれても、まだ分かりづらかった場合の例です。

今回は民法の条文を入力してみます。

第二百十五条 水流が天災その他避けることのできない事変により低地において閉塞したときは、高地の所有者は、自己の費用で、水流の障害を除去するため必要な工事をすることができる。

この法律は、水流が天災や避けることのできない事変によって低地で閉塞した場合、高地の所有者が自分の費用で必要な工事をすることができることを規定しています。これは、低地の所有者にとっても高地の所有者にとっても公平であり、水害を防ぐために必要な措置を講じることができるということです。

なんとなく分かりましたが、低地で閉塞など、あまり普段から使わない用語もあります。

もっと分かりやすく教えて下さい。

第二百十五条は、天災などで水が低地で流れなくなってしまった場合、高地の所有者が水の流れを回復するための工事を自分の費用で行うことができるという法律です。つまり、高地の所有者は、水の流れを確保するために必要な工事を行うことができるということです。

会話を続けるようにすれば、さらに分かりやすい文章を求めることも出来るようです。

用語を分かりやすく解説してもらったケース

最後に『果実』と言う用語も分かりやすく解説してもらっていたケースをご紹介します。

今回も民法の条文を入力しています。

第三百七十一条 抵当権は、その担保する債権について不履行があったときは、その後に生じた抵当不動産の果実に及ぶ。

抵当権は、債務者が抵当とした不動産に付随する物や収益(果実)も担保することができます。つまり、債務者が抵当権を設定した不動産から得られる家賃や利益なども、抵当権者の債権の担保となります。債務者が債務不履行をした場合、抵当権者は抵当不動産の果実を取得することができます。

読んでいれば、『果実』という用語も、すんなり入ってくる文章にリライトされていると思います。

まとめと注意点

このように使い方次第ではChatGPTは便利な道具になります。まだ得手不得手があったり、正確性に欠けている場合もありますが、徐々に改善されていくでしょう。

是非、上手く使いこなして下さい。

もし、ChatGPTが急に英語を使い出したり、まったく的外れな返答をしだしたら、もう一度、最初に入力したプロンプトを再入力してから、また続けてください。

プロンプト ⬇️

ユーザーから文章を聞き出し、文章を書いて下さい。

あなたは法律と語学の専門家になります。
重要なポイントを小学生でも理解できるような文章で書いて下さい。

なお、出力も入力もすべて日本語でお願いします。

わかったら「はい」と答えてください。

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